「昔のお正月って、もっとお店が閉まっていなかった?」
年末年始の営業時間を見て、そんなふうに感じたことがある人も多いかもしれません。
昭和の頃は元日に店が休んでいることも珍しくなく、年末のうちに食料品や日用品を買い込んでおく家庭も多くありました。
その後、コンビニの普及などによって元日でも買い物できるようになり、「お正月も営業」が身近になっていきます。
ところが最近は、元日や三が日を休業するスーパーや百貨店も見られ、再び変化が起きているんです。
この記事では、年末年始の営業時間が昔と今でどう変わったのか、その背景とともに紹介します。
この記事でわかること
- 年末年始の営業時間は昔と今でどう違うのか
- 昭和のお正月に休む店が多かった背景
- 正月営業が広がった時期とその理由
- 元日や三が日を休む店が再び増えている理由
- これからの年末年始の営業はどう変わるのか
年末年始の営業時間は昔と今でどう変わった?

年末年始の営業時間は、昔と今を比べると大きく変わっています。
昔は大みそかまでに買い物を済ませ、お正月になると店が閉まっている光景も珍しくありませんでした。
ところが、コンビニやスーパーなどの年中無休が広がり、元日でも買い物ができる時代へと変わっていきます。
「お正月でも店が開いていて当たり前」と感じるようになった人も多いのではないでしょうか。
ただ、最近は少し流れが変わり、元日や三が日を休みにする店が再び見られるようになっています。
昔は三が日まで休む店も多かった
昔のお正月は、今よりも「店が休む日」という感覚が強く、元日はもちろん三が日に休業する店もありました。
そのため、年末になると食料品や日用品を多めに買っておく家庭も多かったんです。
冷蔵庫におせち料理や食材を詰め込み、お正月の間は家にあるもので過ごす。
そんな年末年始の風景を覚えている人もいるでしょう。
特に百貨店などの大型店では元日休業が多く、TBS NEWS DIGでは、当時は「正月は休もう」という暗黙のルールがあったという流通経済研究所の見解も紹介されています。
今のように「足りないものがあれば元日に買いに行けばいい」という感覚ではなかったわけですね。
だからこそ、大みそかまでに買い物を終えておくこと自体が、お正月を迎える準備のひとつだったといえそうです。
今は元日休業が再び広がっている
その後はコンビニやスーパーなどで年中無休の営業が広がり、元日でも買い物できる環境が身近になりました。
ところが近年は、その流れにも変化が見られます。
元日だけでなく、2日や3日まで休業するスーパーもあり、「お正月は店も休む」というスタイルが再び戻りつつあるんです。
背景にあるのが、人手不足や従業員の働き方を見直す動きです。
実際にスーパーや外食チェーンなどでは、年末年始の営業時間を短縮したり、元日を休業日にしたりする例が見られます。
つまり、年末年始の営業時間は「昔は休み、今は営業」という単純な変化ではありません。
休むのが普通だった時代から正月も営業する時代へ進み、現在はもう一度「休む」という選択肢が広がっていると見るほうが実態に近そうです。
年末年始の営業時間が昔から変化したのはいつ?

年末年始の営業時間が大きく変わり始めたのは、平成に入ってからです。
昭和の頃は元日に店が休んでいても珍しくなく、お正月に合わせて休業する店が多くありました。
その状況が少しずつ変わり、コンビニの普及などによって、年末年始でも買い物ができる環境が整っていきます。
さらに2000年前後になると、大型店を取り巻く制度も変わり、正月営業が広がっていきました。
昭和は元日休業が珍しくなかった
昭和のお正月は、元日に百貨店やスーパーが休んでいることも珍しくありませんでした。
「お正月は店も休むもの」という感覚が、今よりずっと身近だったんですね。
当時の大型店には、現在とは異なる営業上のルールがありました。
1973年に施行された大規模小売店舗法のもとでは、大型店の休業日数などについて調整が行われていた時代があります。
TBS NEWS DIGでは流通経済研究所の話として、百貨店などには「正月は休もう」という暗黙のルールがあり、元日休業が多かったと紹介しています。
一方、年中無休で営業するコンビニやファストフード店が増えると、お正月の買い物事情も徐々に変わっていきました。
元日でも開いている店が身近になり、「正月だから買い物できない」という感覚も少しずつ薄れていったんですね。
2000年前後から正月営業が広がった
年末年始の営業時間を振り返ると、大きな節目になったのが2000年前後です。
大型店の営業を調整していた大規模小売店舗法は2000年に廃止され、大規模小売店舗立地法へと移行しました。
TBS NEWS DIGでは、この頃から百貨店などでも正月営業が広がったと紹介されています。
コンビニの24時間営業や年中無休もすっかり身近になり、「いつでも買い物できる便利さ」が求められる時代になっていました。
小売店にとっても、お正月は初売りや福袋などで多くの人が訪れる大切な商機です。
こうして昭和には当たり前だった元日休業から、平成には「お正月も営業する」というスタイルが徐々に定着していきました。
ところが、令和になると流れがまた変わります。
便利さを優先して広がった正月営業を見直し、「元日くらいは休もう」と考える企業が再び増えているんです。
年末年始の営業時間が昔より長くなった理由は?

年末年始も営業する店が増えた背景には、私たちの買い物スタイルの変化があります。
その大きなきっかけになったのが、コンビニの普及です。
「必要なものは必要なときに買える」という便利さが当たり前になり、スーパーや百貨店などにも営業時間を広げる流れが波及していきました。
年末年始だから休むという昔の感覚から、正月でも買い物を楽しめる時代へと変わっていったんですね。
コンビニの普及で買い物習慣が変化
コンビニが身近になる前は、お正月に必要なものを年末までに買っておくのが一般的でした。
ところが、年中無休のコンビニが増えると、そんな買い物の習慣も少しずつ変わっていきます。
元日でも食べ物や飲み物、日用品が買えるようになり、買い置きをしなくても困らない生活になりました。
「足りなければ買いに行けばいい」という感覚が生まれたのも、コンビニの存在が大きかったといえます。
さらに、正月でも買い物をする人が増えれば、ほかの小売店にとっても年末年始は売り上げを期待できる期間になります。
こうしてコンビニから始まった便利な営業スタイルが広がり、お正月の過ごし方まで少しずつ変えていったんです。
年中無休が便利さの象徴になった
平成になると、「年中無休」や「24時間営業」という言葉を目にする機会が増えていきました。
営業時間が長いことは、利用する側にとって大きなメリットだったんですね。
スーパーや飲食店などでも営業時間が長くなり、元日から営業する店も身近な存在になっていきます。
初売りや福袋を楽しみに、年明け早々から買い物へ出かける人も増えました。
店が開いていれば便利ですし、企業側にとってはお正月の売り上げを確保できるというメリットもあります。
一方で、その便利さを支えていたのは、年末年始にも店頭や裏方で働く人たちです。
便利な営業スタイルが広がったからこそ、今では「お正月まで営業する必要があるのか」という別の考え方も生まれています。
年末年始の営業時間は今なぜ短くなっている?

正月も営業する店が増えた一方で、近年は元日を休みにしたり、営業時間を短くしたりする店も目立つようになりました。
大きな理由のひとつが、人手不足です。
さらに、従業員の休みを確保したいという考え方も広がり、「年中無休が当たり前」という流れに変化が出ています。
昔とまったく同じ形に戻ったわけではありませんが、お正月の営業を見直す企業が増えているんです。
人手不足で元日営業を見直す動き
年末年始に店を開けるには、当然ながら働く人を確保しなければなりません。
ところが人手不足が続くなか、普段とは違う勤務体制になるお正月に十分なスタッフを集めるのは簡単ではありません。
営業しても人件費などの負担が大きくなれば、店を開けるメリットが小さくなる場合もあります。
実際にスーパーや外食チェーンでは、元日を休業日にしたり、大みそかの閉店時間を早めたりする動きが見られます。
以前は「休まず営業すること」が便利なサービスとして受け入れられていましたが、その考え方も変わってきました。
無理に営業を続けるより、休む日を設けて働く人を確保する。
そんな判断が、年末年始の営業時間にも表れるようになっています。
働き方を重視して三が日を休業
最近の正月休業は、人手不足だけが理由ではありません。
従業員にも家族や友人と年末年始を過ごしてもらいたいと考え、あえて休業日を増やす企業もあります。
たとえばスーパーのサミットでは一部店舗を除き、2021年から正月三が日を休業しています。
ライフでも一部店舗を除き、2022年から1月1日~3日を休業する形が取られてきました。
かつては元日から営業することがサービスのひとつでしたが、今は「きちんと休める職場」であることも大切になっています。
利用する側にとっては少し不便でも、働く人にとってお正月に休める意味は大きいですよね。
年末年始の営業時間は、便利さだけでなく、そこで働く人の暮らしも考えて決める時代へと変わってきています。
年末年始の営業時間は昔のような正月休みに戻る?

元日や三が日を休む店が増えているとはいえ、昔のように「お正月はどこも休み」という状態に戻るわけではなさそうです。
現在はスーパーや百貨店でも営業日が分かれ、元日から開く店もあれば、三が日を休む店もあります。
つまり、年中無休が当たり前だった時代から、それぞれの店が営業する日と休む日を選ぶ形へ変わってきたんですね。
これからは「正月だから一斉に営業する」のではなく、店ごとに年末年始の過ごし方が違う時代になっていきそうです。
スーパーや百貨店で休業日が拡大
近年はスーパーだけでなく、百貨店でもお正月の休業日を見直す動きが出ています。
元日を休むだけでなく、1月2日まで休業し、3日から初売りを始める百貨店も見られるようになりました。
スーパーでも三が日を休業するチェーンがある一方、元日から営業する店舗も残っています。
昔と違うのは、買い物の選択肢が店頭だけではなくなったことです。
ネット通販が身近になり、福袋もオンラインで購入できるなど、お正月に店舗へ行かなくても買い物を楽しめるようになりました。
店を休みにしても買い物そのものができなくなるわけではないため、企業側も休業日を設定しやすくなった面があります。
「元日から店を開けなければならない」という考え方そのものが、少しずつ変わってきているんですね。
業種や立地で正月営業は分かれる
正月休業が広がっても、すべての店が同じように休めるわけではありません。
観光地や初詣で多くの人が訪れる場所では、年末年始が一年のなかでも特に忙しい時期になる店があります。
ホテルや飲食店、商業施設なども、利用客が多ければ元日から営業する必要が出てきます。
一方、オフィス街などでは年末年始に利用客が減るため、休業したほうが効率的なケースもあります。
そのため、これからの年末年始は「営業するか休むか」の二択ではなく、地域や利用客に合わせて営業時間を決める形が増えていきそうです。
昔の正月休みにそのまま戻るのではなく、便利さを残しながら、必要なところは営業し、休めるところは休む。
そんな年末年始のスタイルへ変わっているといえます。
年末年始にファミレスを利用する方は、
ガスト・バーミヤン・デニーズの2026-2027年の営業時間もあわせてチェックしてみてくださいね。
まとめ
ここまで「年末年始の営業時間は昔と今でどう変わった?正月営業の変化」と題してお送りしました。
年末年始の営業時間を昔と今で比べると、単純に営業時間が長くなっただけではないことがわかります。
- 昔は元日や三が日に休む店も多く、年末の買い置きが一般的だった
- コンビニの普及などで、正月でも買い物できる生活へ変化した
- 2000年前後から百貨店などでも正月営業が広がっていった
- 近年は人手不足や働き方の変化から、元日や三が日を休む店も増えている
- 今後も業種や立地によって、正月営業と休業が分かれていくと考えられる
昔は「お正月だから休む」、その後は「お正月でも営業する」という流れが広がりました。
そして今は、便利さを残しながら、働く人の休みも大切にする形へと変わっています。
年末に食料品をたくさん買い込んだ昔のお正月を知る人にとっては、どこか懐かしく感じる変化かもしれませんね。


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