2017.10.04 岡山旅ときどき仕事

岡山県、魅力がすごいよ。絶対にまた帰りたくなるアバンギャルドな街で「旅、ときどき仕事」


「次の旅、ときどき仕事は岡山県に行こう」

倉敷に行ってみたいからと、次の行き先を安易な理由で、すんなり決めた。

なぜ倉敷に強く惹かれたのかは分からない。けれど、写真でふと見かけたなめらかにすべる川船と肩を並べて、白壁が続く古い街並みを、歩いてみたかったたんだと思う。

アバンギャルドな商店街「表町商店街」からはじまる岡山の旅



東京から車を走らせること、約9時間。ステンドグラスが埋め込まれた長い長いアーケードの中に、わたしたちの岡山の滞在先である複合施設「ヒバリ照ラス」はあった。夜9時をまわった表町商店街の中で、ぽつりとその場所だけが、明るく輝いている。








1Fには、にぎやかな雑貨と、ふうわり漂うコーヒーの香り。2Fには、こぢんまりとした通路に整列された簡易ベッド。3Fにはずらりと椅子の並ぶ多目的スペース。風が吹き抜けるテラススペースにも、仕事しやすい環境が整っていて、そのどれもがピカピカと新しい。ところかしこに散りばめられた小洒落た雑貨たちが”今時らしい”顔をしながら、居座っている。

「ここの商店街。人もお店も個性的で、おもしろいんですよ」

スタッフさんの言葉通り、表町は東京のど真ん中からやってきたわたしたちにとって珍しく、新鮮なものばかりだった。







突如頭上に現れるティラノサウルス(しかもお店には関係ない)に、植木鉢に飾られた生首、なつかしい香りがするメロンソーダが破格の値段で提供される喫茶店。ただ歩いているだけで思わず笑顔になってしまって、何度も何度も街を行ったりきたりする。その度にまだ見たこともないような発見もあって、わたしたちはすっかりこの商店街のファンになった。

「古くさい」と町のひとたちは呼んでいたけれど、そんなことない。ここは、わたしたちに新しい風をいれてくれる、間違いなくアバンギャルドが集まる場所だ。

旅を100倍楽しくする「晴れの国の達人」の存在

岡山県は晴れの日が多く、降水量1mm未満の日が276日続くことから、別名晴れの国と呼ばれている。



ポカポカしたネーミングにばっちり似合う晴天で、岡山県はわたしたちを迎えてくれた。(嬉しくなって、景色の良い川のそばで仕事する場面)

そんな晴れの国の魅力をたっぷりと伝えるべくできた検定がある。それが「晴れの国おかやま検定」だ。



岡山の歴史や文化について興味を持って学ぶ試験で、試験問題は100問。60点以上で「晴れの国博士」、90点以上で「晴れの国の達人」に認定される。



その試験を見事90点以上でパスし、この旅で現地プランニングをしてくれた達人が、東京から岡山にIターンをした菅野 敬太さんだった(目つぶってる写真しかなくて、ごめんなさい)

岡山で会いたい人や観たい景色、食べ物を伝えると、次々にアイディアを出してくれる。「この場所は、どんなところなの?」と質問すると、瞬時に答えが返ってくる。気持ちの良い走り書きで、次々にわたしたちの岡山プランが決まっていくのを横目で捉える。そこには岡山への全力の愛と、わたしたちを歓迎してくれる暖かい想いがたっぷりと伝わってくる。受け止めるわたしもしっかりしなければと、慌てて情報をiPhoneにメモする準備をした。

岡山に根を張る人たちの熱がじんわりと、地面を通じて伝わるイベント



岡山滞在2日目。毎回恒例イベントとなった、「旅×仕事」のトークセッション。ゲストには菅野さんをお招きした。当初申し込みが10名ほどだったはずなのに、会場のカフェSTANDに当日集まったのは30名強。用意していた椅子が、足りなくなるほどの大盛況だった。



「現在の働き方を続ける年齢」「結婚と現在の働き方の両立」「どれくらいの金額が手元にあり、その働き方ができると幸せなのか」
輪郭のはっきりとした質問が飛び交う。

新聞記者・教師・カラーセラピスト・学生・ライターや、デザイナー。年齢も職業もバラバラだけれど、このテーマのイベントに集う人は、どこの地域に行っても、やはり熱い。そして驚いたのは、何かを生み出す「クリエイター」が、この地にはとてもとても多いこと。



「この場所から、もう一歩前へと踏み出したい」そんな想いが地面を通じて伝わる、すごく良い時間になった。



その翌日おこなった写真展でも、トークイベント時に足を運んでくれた方が、再度多く訪れてくれた。イベントの延長戦で「旅×仕事」の話をしたり、写真展の開催経緯を話をしたり。岡山の話も、たくさん聞くことができた。





現地でリアルなコミュニケーションの場を設けることで、その地に根を張るひとたちのエネルギーが、直接流れ込んでくる。本音で語り合って、つながった関係はきっとなくならない。2度目、3度目と再度足を運ぶことで、その関係がこれからもっと大きく大きく育っていくのだろう。



今回、事前の写真展会場のやりとりから、当日までお世話になりっぱなしだった株式会社cifakaさん。はじめましてだったわたしたちを、とてもあたたかく迎えてくれた。

はじめての場所のはずなのに、懐かしく心地よい

岡山で過ごす1週間は、わたしにとっても、メンバーにとっても、思い出深い日々になった。正直、こんなに見所があったなんて。1日1日、日を重ねるごとに、今まで知らなかった岡山の魅力が、流れ込んでくる。









念願の倉敷をまわっている途中、イベントで出会った女性が働くお店に足を運ぶとうれしそうに「きてくれて、元気がでました」と、笑ってくれた。最初になんとなく訪れたかった倉敷が、わたしたちにとって、会いたいひとがいる場所に変わった。





岡山県の児島ではジーンズが有名なことや、倉敷では盛り上がっているゲストハウスやお店がたくさんあること。

問屋町の小洒落た古着屋や、東京ではありえないほど贅沢にしつらえられたカフェ。

岡山のひとはちょこっとだけシャイで、でも話しかけてみるとすごく暖かい。

今まで、この街のこと知らなかった。というより、知ろうとするキッカケさえもなかった。

はじめての場所のはずなのに、懐かしく心地よい。

この土地のなんとも言えない刺激と、この懐かしさの正体は、一体なんだろう? ガイドブックで回る旅では、触れられない部分にちょっとだけ触れられたような、そんなやさしい旅。

なにが言いたいかって、岡山県、本当に本当に、魅力がすごいよ。

またぜったい、帰ってきてしまうだろうな。

それでは、いってきます。


SpecialThanks – 菅野 敬太  / 株式会社cifaka
Photo by – Kosho Noci / BrigtLogg,inc